【世情残心】ハレの日に憂う空

平成30年1月9日のCEOひとことコラム。
成人の日に起きたニュースについて。

門出を祝う日に大人としてあるまじき行為だと言える。

振り袖の販売・貸出事業の「はれのひ」が8日の成人式直前に店舗を閉鎖した。着付けができないために成人式への出席を断念した方や、親御さまの着物を預けたままになっている方もいるという。

八王子市役所は同市内の美容師や着付けができるスタッフを集め、晴れ着も用意し、市役所内に特設会場を設けて対応したという。わずかな時間の中でここまでの対応ができたことに感服する。特別な日に対する思いが多くの人を動かした。一生に一度の日を悲しい思い出にしてはいけない。

社長に連絡が取れない状況の中、「お嬢様たちを泣かせるわけにはいかない」と福岡店は従業員らが営業を行った。心のあるスタッフが責任を全うしたというのに、人の心を捨て去った経営者はどこで何をしているのだろう。

被害者の方は本当に気の毒でかける言葉もない。こんな仕打ちをする大人になんてなりたくないと憤っていることだろう。大人になると嫌なことがたくさんある。信じられないことが起きるし、生きていることが苦しくなることもある。

知っていてほしいと願う。助けてくれる人がいることを、悲しみを理解してくれる人がいることを。どうか手を
差し伸べることができる大人になってほしい。世の中は思ったより悪くないと信じたい。

ニャウローディング